女性を手懐けるには薔薇の花よりも相槌を。
今日は5カ月ぶりに母と弟に会った
ここ数カ月は仕事が忙しく外出はままならなかった
その間に何度も食事に誘われたがすべて断っていた
そして今日の5か月の間に買いためてくれていた私へのプレゼントを受け取った
内容はルクルーゼの鍋、私が欲しがっていたご当地キャラクターの磁石等々。
私の母は10年以上も前からルクルーゼのファンで何個も所有しており
その鍋がいかに素晴らしいかは知っていた
しかし高価なため自分では買えずにいたのだが
この鍋の良さを知り尽くしている母はどうしても私にも使わせたかったようだ。
お色はカシス
本当に欲しかった色はピンクや水色だけれどカシスも十分に可愛い
私は母にとても感謝をした。
そして私は会えなかった5か月の間に買いためていたプレゼントを渡した
それは母の誕生日プレゼントと父の誕生日プレゼントと母の日のプレゼントである
どれもルクルーゼの鍋よりは安物だがどれも喜んでくれた。
弟はこの会えなかった5か月の間に車を購入していた
黄色いスポーツカーだ
特に弟とは話すことが無いので購入した車を見せてもらった
スポーツカーなので車高が低く、おまけにマニュアルで、車内は狭く、物もつめない仕様だが本人は嬉しそうに車の説明をしていた
オープンカーの為わざわざ屋根を外してくれたり、私を助手席や運転席に座らせてくれた
私は今の仕事をしている過程でマニュアルの運転免許初を取ったし
仕事でトラクターやトラックを運転する事がある為、普段はオートマに乗っているがマニュアルも運転できる
しかし、買ったばかりの弟の車に万が一のことがあってはいけない
運転するのは遠慮させてもらった。
弟は母が居なくなると私に言った
FXなるものを数年前から始めたらしい
私はそういうことには疎いがなんとなく存在は知っていた
勿論危険な意味合いで。
その為に心配したが、本人は今までの損害や現在の利益について話していた
言っている事はよくわからなかったが、気を付けるようにとだけ助言した。
母には明日ランチに誘われたが丁重にお断りした
彼女との関係は成人後良好であるがやはり長く一緒に居ると疲れてしまうのだ
今度時間にも心にも余裕がある時に食事に行ってこようと思う。
+
愛犬のシャンプーの為に地元で新しい美容室を開拓しようと色々調べていたところ
とてもよさそうなところを見つけたので予約してみた
どうやらや人気店らしく30日の15時まで予約はいっぱいのようだったのでその日に予約を入れた
店は去年の11月にオープンしたばかりで、調べたところ店内もとても綺麗だし
電話で色々お話を伺った所オーナーもよさそうな人だった
ペットホテルもやっているようなので、利用して気に入ったらホテルも頼もうと思う
ネックはちょっと遠い所かな。
+
明日ものんびりできそうなのだが何をするかはまだ決めていない
予定を立てるのはあまり得意ではない
眠りたいだけ寝て、起きたいときに起き、好きなものを食べて、また眠る。
そうやって過ごすのが一番好きだ。
私と同世代の友人は子育てで追われているというのに
こんなに呑気なことをしていたいいのかとたまに自分を責めたくなる
そんなこと考えても無意味なのだとわかっているのだけれど。
+
今日は友人と少し電話をした。
彼女はいつも自分の生活の全てに腹を立てている。
何もかもが癇に障り、何もかもが気に入らない。
そしてそれを誰に話しても発散できないのだ。
だが彼女にとって私は特別のようで、私と話していると心が晴れるそうだ
彼女と話している時は9割が彼女の話。
私は嫌な顔一つせず、彼女の話を永遠に聞いている
早口だし、話の内容も半分くらいしか理解できてないけれど私は『うんうん』とずっと相槌を打っている
彼女は相槌に飢えているのを私は知っているからだ
口調が厳しく、何事も上から目線で、うまく物事が進まないとヒステリーになる彼女は皆に疎まれている
しかし勤務年数はどの職員よりも長いし、賢く、仕事は誰よりも早くそして丁寧だ。
誰も彼女には逆らえない
彼女と一緒に働いていた時、私は彼女の右腕だったが若く仕事がそんなにできるわけでもない私がなぜ彼女に気に入られているか皆が不思議がっていた
彼女が私を特別扱いするから、他の上司たちからも一目を置かれるようになったがやはり私は優秀ではなかったので上司たちは首をひねっていた
私はただ相槌を打っていただけなのだ
そしていかなる時も彼女に忠実だった
それは仕事を辞めてからも変わらない
私は彼女が好きだし、変わらず慕っている
彼女はヒステリーで癇癪もちでいつも怒っているので怖いけれど
本当は誰よりも繊細で、仕事に一生懸命で、誠実で、真面目で、優しく、気配りができる素敵な女性なのだ
仕事のできない私を何時間でもサポートしてくれたことがあるし、沢山の助言もくれた
彼女と一緒に働くことができて私は沢山学び成長する事ができた
彼女に対して私は本当に沢山感謝している
彼女とは14才歳が離れているが、年齢など関係ない
仕事を辞めた今、彼女は私の事を友と呼んでいる
私は今日も彼女の為に相槌を打った
彼女は満足していた
それで良いのだ。それだけで良いのだ。
彼女の周りの人たちもそれに早く気づけばよいのだけれど。
これ以上周りの職員と溝が深まってほしくないだが
物事はそううまくはいかないようだ。