不安

不安という 渦の中で 徒只管もがき続けている

ある一人の王子がいた

彼は自分の目標の為に

学び続けて

其れを試される日まで

徒只管 学ぶ

嗚呼

心の中には

言葉には例え難い

不安という 感情のうねりが

彼を襲っては 蝕み続ける

嗚呼

王子は それでも 徒只管学び続けては

嘆くのであろう

割れた ガラスを 拾い集めて

繋ぎ合わせては

彼は 血を滴らしながら

歩む

ゆっくりと

祈るように手を合わせて

冷たく続く日々を過ごすのだ

嗚呼

貴方は 何時まで もがき続けるの

わたくしは そんな貴方を見ているのが 辛くてたまらない

本当は 貴方に苦しみなど 与えたく無いの

嗚呼 神様 どうか 彼を救ってあげてください

何て

無能なわたくしは

徒只管

祈るように手を合わせて

冷たく続く日々を見守り続けるしかないのだ。