アハハ

赤が 蠢く

今宵も 狂おう

全ては貴方のために

目が眩む 一瞬の光の中

佇む僕は 一厘の薔薇

赤がが滴る両腕を

広げながら 魂を開放する

ねえ 僕の心臓は貴方の手のひら

早く頂戴 貴方の唾液

僕に垂らして 僕を満たして

首筋を伝う 淫らな赤を跡形も無く嘗め尽くして


瞼の奥に 僕は永遠に咲き乱れるの

貴方の光を奪って 僕が貴方の全てになる

盲目の王子 忌まわしき姫に 潰される

其の瞳は もう何も写らない

ストロベリィケーキを突きながら

窪んだ瞳

残るは 脳裏に焼き付けられた

僕の赤い瞳と甘い接吻


ねえ 僕を恨むの ねえ僕を殺すの


悪いのは貴方じゃない

こんなにも愛させた 貴方が悪いのよ

夜も眠れない 僕を作ったのは誰

この両腕の傷を作ったのは いったい誰

心が病んでいくのが分かる 全ては貴方のせいよ

こんなにも愛させた 

アハハ 

奈落の其処は 僕らのお城

腐った林檎をかじりながら マリファナ入りの紅茶を飲んで

香る 今宵も咲き乱れるの

脳をぐちゃぐちゃにして

もっと 殺して

もっと 苦しめて

壊して 壊して 壊して

目を 開けて

貴方の黒が 憎らしい

口付けるの 其の 窪んだ瞳に

醜い貴方は 誰にも愛されない

永遠に僕のもの

殺しはしない

僕が貴方に殺されるのだから

そして 嘆いて 愛していると

独りぼっちになった 貴方

窪んだ瞳から 涙は溢れるかしら?

そして 貴方の赤を浴びながら

僕は 永遠の美を手に入れる。