まこり 大好きだよ

熊本に行っていたことが嘘のように

また 非日常的な日常が始まりました

貴方の温もりも無ければ

貴方の笑顔を この瞳に写ることも無いけれど

確実に 深まった愛は感じます

貴方のすることを 少しだけ許せるようになってきた僕も

僕を気遣うまこりも

前より少し 強くなれた証拠のような気もします。


そして 行ってみて気がついたことは

やはり 北海道と熊本はとても遠い ということ

其れは百も承知で付き合っていたし

日々距離という冷たい壁にぶつかっては

互いの傷を舐めあってきたけれど

飛行機を乗り継ぎ 貴方の元へ行った時

現実的に その距離を知りました


空は繋がっている

だから どんなに離れていても同じ空の下で僕達はいるんだと

言い聞かせていては泣いていたけれど

咲いている花や草 気温や気候 街並みや人の数

全てが違って 其の距離すら恐ろしくなった

全国チェーンのお店が 心を落ち着かせてくれるだなんて

初めての経験でしたよ。


飛行機の中で目が覚めて 窓の外を見たとき

北海道では見ることのできないような 風景が其処にありました

田んぼ といったらいいのでしょうか

とにかく四角い緑がいっぱいあったのが印象的

熊本空港について

荷物を取って

いざ まこりのもとへ

だけど 春香は左側にいるのが落ち着く人間なので

如何しても右側方面に歩きたがる

まこりったら 左側にいたから

気づかず そのまま前進してしまった

振り返れば まこりがいたよ

スーツを着て 花束持って

本当恥ずかしいやつ

ずっとずっとしようねっていっていた

ぐるぐるだっこぎゅうは

やっぱりしてくれなかったね

だけどいいよ 

許してあげる

まこりが かっこよすぎるから 許してあげるよ


それからバスで熊本市内に到着

耳元で小さく言ってくれた『痩せたね』の言葉は

嬉しくて嬉しくて 飛び上がりそうになりました

歩いてホテルへ

チェックインして 一日限りの春香のお部屋へ

気が狂うほど愛し合った後

街に繰り出しました

下通りと上通りを説明してもらいました

お店が沢山連なっていて

やっぱり釧路より都会で とても楽しかったです


夕食は まこりのオススメ?の居酒屋さんへ行きました

初めての馬刺し とてもおいしかったです

親には『馬なんか食べたら吐くよ』といわれていたので

臆病になっていたのですが そんな事ちっともありませんでした

それからお刺身を食べて

春香の大好きなモツ鍋を食しました

春香 ホルモンが大好きなんです


それからまたお店を色々見て ホテルに戻り

お昼寝をしました

本当 僕達は似た者同士だから

どちらかの寝顔を見る だなんて恋人のようなことはしないのです

互いに寝ることに貪欲で 二人して眠りに付きました

そして まこりのお迎えが来て 帰っていってしまいました

春香は一人ホテルに取り残され 

まこりの残り香をにおいながら 眠りに付きました


二日目 ホテルにて朝食を取っていると

窓の外に あら 素敵な王子様がこっちを見てらっしゃる

王子様は目が合うと 後ろに下がったり前に言ったりと

よく分からないパフォーマンスをした後

ホテルに入ってきて 春香の前に座りました

よく分からないけれど沢山見つめてくるので ちょっと照れくさかった

頭の後ろで出来た寝癖が 本当にチャーミングで愛おしくて仕方がありませんでした

お部屋に戻って 互いの愛を確かめ合い 

荷物をまとめて チェックアウト

其の時 夕方まで荷物を預けておきました

それからまた街に繰り出し

ストーンマーケットへ

ムーンストーンの素敵な指輪を買っていただきました

そしてまこりにもムーンストーンを購入

春香はパワーストーンの力を信じているのです

そしてムーンストーンというのは

(愛を呼ぶ石)
 世界各地で「幸福の石」とされるムーンストーンは、中世ヨーロッパにおいては、恋人への最高の贈り物とされました。この石は優しい情熱を誘い、二人の愛を豊かなものにしてくれると信じられたのです。またお目当ての異性に贈ると、恋が芽生えたり、友情が愛情に変わるとも言われています。別れた恋人同士を再び結びつけるという伝承もあります。月の光が離れた場所にいる人間を結びつけるという暗示からでしょう、遠距離恋愛の守護石としても用いられます。

とのこと

だから絶対にまこりと交換したかったんです

それから ホイロでお食事

まこりはハンバーグ弁当 春香はミニオムライスを食しました

おいしかったね まこり

ホイロでは先ほど購入した ムーンストーンに互いに力を込め交換

世界最強のお守りの誕生した瞬間でした


それからカラオケに行き

二人の大好きな歌ばかりを歌い

泣いて


泣いた


愛がこみ上げてきて 仕方がなかったのです

愛おしくて愛おしくて 故に 離したくなかったのです



また まこりのGパンを濡らしてしまいました

朝バッチリメイクしたのにな マスカラもアイシャドウもアイライナも

ぐちゃぐちゃになってしまいました


なのにその後プリクラをとりにゲーセンへ

二人とも涙目でした

それからお茶をしにデパートへ

ホテル経営らしく お上品でとてもよかったです


そして まこりのおうちへ向かいました

まこりのお家に近づくたびに 臓器がチクチクと痛み

そわそわして大変でした

お母様は具合が悪かったためか とても無愛想?な感じが第一印象で

もうすでに春香は泣きそうでした

色々あった後 近くのディスカウントショップへ行き

お買い物

寒いから といって借りた まこりの山篭りのようなジャンバーを着て

大きくて重たいのでヨタヨタしてしまいました

まこりのクラスメイトがレジを打っていましたよ

あ まこりのバイト先にも顔を出しました

トイレがとても臭かった


それからお家に戻り 二人はお母様の適当かつ的確な指導を受け

トマトとニンニクにパスタを作りました

まこりったらニンニクを焦がしたのよ

まったく おばかさん♡


ご飯は お母様お手製のチーズパンも出て とてもおいしかったです


食べ過ぎて吐きそうになりながら まこりのお部屋へ

たまりにたまった春香へのプレゼントをいただきました

どれもこれも嬉しくてそれだけでイキそうになりました

ガーネットを交換して

絵本を読んで

香水をつけて

一緒にゲームをしたね

やっているゲームが一緒なのは 

同い年の特権かしら?

ダンレボやモンスターファームなど 懐かしすぎるゲームをしつつ

十二時を回ったので 眠りにつきました

勿論部屋は別々

だけどまこりは 春香をまこりのお部屋に泊めてくれました

まこりに布団をかけてもらって

おやすみのキスをしてもらった

こんなに幸せなことって ほかにあるのだろうか

電気を消して

暗闇の中 目がなれて気がついた


まこりとはるかの部屋の配置 ほとんど一緒だったんです

ベッドの位置

机の位置

窓の有る位置

クローゼットのある位置

寧ろ

一番端に部屋があることなど

色々当てはまりました

だからすごく落ち着いた

まこりのベッドほど 落ち着ける場所は無いとさえ思いましたよ


朝 

早起きの春香は

一日目と同様四時に目が覚め

早すぎると思い二度寝

次は六時に目が覚め

まだあのこは 起きていないので三度寝

次は七時

いい加減あの子を起こそうかしらと まこりのお部屋へ

まこりは寝起きが悪い子なので まこりの知らない間にキスをしてやりました


それから朝ごはんを頂いて

朝ごはんはサンドウィッチと ケーキ

ちょっと量が多くって 本当に本当に吐きそうになりました

トイレに駆け込んだもの

吐いてしまえば楽になると思い 頑張ったのだけれども 出ない

今思えば水を飲めばよかったのよ

水を飲めば吐けたのに

10分ほどトイレで葛藤した後

諦め まこりのところへ

まこりは二度寝の真っ只中

まこりにすりすりいっぱいしました

どう眠りを妨げてやろうと沢山たくらんだけれど

おとなしく隣で眠りました

そしてすぐ起きて やっぱり悪戯

其の後

悪戯の倍返しされました。



雨が降るといって 旅行前 まこりは嘆いていました

『何のためにこのバイクを買ったんだ』

なんていいながら 春香にぶんぶんしてました

そうだよね 春香背中に乗せるんだって

春香の反対をも押し切ってバイク買ったんだもんね

三日目はくもりだったけど まこりの背中にしがみついて

バイクに乗ったっけ

春香が怖いというのに まこりは知らん顔

気づけば100キロ越してて

『このまま死ねるのなら本望だ』

とまで思いました

本当に怖かったんだから

ばかっ

だけど後半からはコツを掴んで

最後はもう何も怖く無かったよ

まこりが言った

『俺に全てをゆだねろ!』

という台詞から 少しずつ慣れていったんだよ

やっぱりまこりって凄いや



道に迷いつつお目当てのラーメン屋さんへ

凄く凄くおいしかった

やっぱりお土産 買っていけばよかったなぁあ

それからまたバイクを飛ばして

高校生の時からの夢だった まこりの学校を徘徊する事も

可能になったときは どれだけ嬉しかったことか

春休み+卒業後だったせいで 人は居ないも同然だったけれど

まこりが通う学校に足を踏み入れたことを 其れはとてもいい思い出になりました

念願の学内でのちゅうもできたしね!

それからお家に戻って またお昼ね

本当 僕達は 寝ることに貪欲なんだから


それからバスに乗り 街に出た

ママの待つデパートへ

ママは待ちくたびれたのか 先にめぼしいお土産を買ってきてくださいました

それから ヨーグルトのお店でのんびり?して

おうちへ帰りました

この日は一緒にカレーを作ったね

まこり 今度はとり皮を焦がしていました

春香の送った蟹も食べたね

おいしかったあ

皆さん喜んでくれて 春香も嬉しかったです

また送るね 蟹

それから 夜

ゲームして

楽しく過ごしました

だけど 迫る時間にあせりを感じ

溢れる涙

止まらない嗚咽に 貴方の愛を感じました


ねえ 好きだよ

愛してる

ずっと一緒だよ

一生 ついていくから


貴方だけに


改めてそう思えた 夜となりました


次の日 朝ごはんはママの作ったオニオン?が入ったパン

おいしかったなあ

それから暫くおうちでのんびりして

ノートを書いた

時間が無いので

バイクにのってお昼へ

パパの提案で焼肉を食べることにしました

おいしかったね

うー 愛しているよ


別れの日は辛かった


少しでも気を緩めば 涙が溢れた

プリクラをとって

バイクで 空港に向かった

つるりなヘルメットを撫でた

ぺたんこなまこりのおっぱいもいっぱい揉んだ

涙も溢れた


愛してるって 百万回思った


嫌だ 思い出しただけで 涙が溢れるよ


愛してる 愛してる 愛してる 愛してる


愛してる 愛してる 愛してる 愛してる


愛おしくて 胸が痛い これは幸せの痛みなのかな


空港で お母様とお父様に 荷物を持ってきていただいたのでもらい

それから パフェを食べるのにレストランへ

パフェが届く前に飛行機にのらなくちゃいけなくなって

食べずに店を出た

時間が無くって 別れが急すぎて


だけど 確実に 別れなければならなくて


何でだろう ずっと温もりを感じていたかったのに


もっと温もりを感じていたかったのに



やっと 温もりを感じることが出来たのに



手放すことが 惜しくて 惜しくて


もっと もっと 感じていたかったのに


叶う事の無い願いの代わりに


涙が 痛いほど流れた



何とか 貴方をこの瞳に焼き付けたくって


何度も何度も振り返った


だけどね すぐに涙に滲んで 歪む世界


分からないよ 分からないよ


どうしてまた 離れ離れにならなければならないの?


どうしてまた




悲しい世界に自ら飛び込まなければならないの?



そう思いながら 飛行機に乗り込む道


貴方が居た




遠くに貴方が居た




大きく手を振り

大きく手を振り替えす




何度繰り返した?



何度確かめ合った?




お互いの存在を認め合えるのは 



貴方しか居ない


私しか居ない




だから



だから





僕達は 離れるべきじゃない筈なのに





時間が憎い


距離が憎い










飛行機が飛び立つ




地面を離れ



貴方が小さくなる




手を振ったのがわかった





僕はずっと手を振っていた






涙が 止まらなかった







やっぱり 別れは何時だって辛かった





だけど また逢えるよね




だから






今回もまた


この辛さを 愛と 強さに変えることできたんだよ




まこりが大好き



まこりを愛している




まこりと出会えて 春香は なんて幸せ者なんでしょう





愛している 愛している 愛している 愛している 愛している




まこりの事を 心の底から 愛している。