ねえ

ねえ 僕らが 大人になったら

いつか 同じ空気を吸って 同じ空を眺め

いつか 手を繋いで 歩く事ができるのかな

ねえ 僕らが 大人になったら

貴方を 僕だけが 独り占めしてもいいですか

そして

僕を 貴方だけが 独り占めしてください

他の何もかもが 見えなくなるくらい

悲しくなんかないのに 涙が溢れるくらい

赤色が濃い あの日を 思い出として語れるくらい

もう 赤色を暴走させないように

貴方と僕の体温で溶かしてあげよう

僕らの中で そっと 変わってきた何かが

無防備で 悲ししい日々を

溶かしてくれたように。